台風19号接近に伴い標記施設について、10月12日(土)は臨時休館になりますので、お知らせします。

なお、10月14日(月)は、開館予定です。

【 開催主旨 】

 昨年(2018年) 5月に90歳で逝去された山口勝弘先生は、戦後美術の黎明期にあって「実験工房」(詩人:瀧口修造主催の前衛芸術家集団)の中核作家として、絶えず、芸術の新たな表現に挑み続けました。その後も絶えずトップランナーとしてアートとテクノロジー、そして社会との関わりを堀下げプロデューサー・ディレクターとしても活躍し、日本のメディアアートの先駆者として大活躍された偉人です。2001年、ご病気で倒れたのちもリハビリを続け、不屈の精神は変わらず、一層多くのメディアアートと無数のドローイングを不自由な車椅子の上から生み出しました。

一方、教育者として、1977年に筑波大学教授に就任してからは、創作活動と同様に先鋭的な教育を試み、1992年まで新設された総合造形領域を切り開きました。

 本展示では、そのドローイングの中から、2005年から2007年に描かれた「顔曼荼羅」シリーズから7点を中心に展示し、教育者としての山口勝弘にスポットを当て、哀悼の意を示しました。直接、関接に先生の指導を受けた卒業生や近接の人たちから作品を集め、「ヤマカツ先生」として慕われた山口勝弘がどういう人物だったか、思い出や当時のエピソードを交え、1人1人の映し出す様々な印象を文章にして展示します。他にポートレート、年表、当時の授業の録音とその文字データ、若い頃からのスナップ写真のスライドショーで展示を構成いたします。

(國安孝昌)

会場 : 筑波大学 大学会館アートスペース

会期 : 2019年10月2日(水)〜11月2日(土) 毎週日曜および22日(火)、26日(土)休館

開場時間 :  9:00-17:00 

アートスペース展示会場風景

【 展示構成 】

  • 山口勝弘作品 《 顔曼荼羅シリーズ 》 より7点 (2005〜2007年制作)
  • 資料展示/山口勝弘ポートレイト、山口勝弘年表、授業音源 『総合造形原論』『20世紀芸術論』 (1979−1980年)、講義録
  • 卒業生、退官教員、関係者からの寄稿文
  • 卒業生から寄せられたオマージュ作品
総合交流会館展示風景

【 関連企画 】

◼️ ビデオスペクタクル2019 山口勝弘『アーチ』展示

(文化庁 2019年度メディア芸術アーカイブ推進支援事業)   

会場 :  筑波大学総合交流会館多目的ホール会期 :  2019年10月2日(水)〜10月11日(金) 日曜休  

開場時間 :  9:00-17:00